23日夜、さいたま市大宮区のビルで22歳の会社員の女性が包丁で首を切りつけられて死亡し、交際していた前橋市の25歳の職員の男が逮捕された事件で、女性が男から暴力を受けたと警察に複数回相談し、23日夜、被害届を提出する予定だったことが警察への取材でわかりました。
23日午後６時ごろ、さいたま市大宮区宮町のビルでこのビルに入っている会社の社員で、埼玉県春日部市の金井貴美香さん（22）が首を切りつけられ、その後、搬送先の病院で死亡しました。
警察は交際していた前橋市の職員の鳥山裕哉容疑者（25）を殺人未遂の疑いでその場で逮捕しました。調べに対し、容疑を認めているということです。
捜査関係者によりますと去年９月、警察は「別れ話をめぐって娘がトラブルになり暴力をふるわれた」と金井さんの父親から相談を受け、鳥山容疑者に接触しないよう口頭で警告したということです。
この際、金井さんは被害届を提出しなかったということです。
そして、22日、金井さんの父親から「再び暴力を受けた」という相談が電話で寄せられ、23日夜９時に金井さんと父親が警察に被害届を出す予定だったということです。
警察は被害届が提出される、およそ３時間前に鳥山容疑者が事件を起こしていることから詳しいいきさつを調べています。
-- NHK NEWS WEB
