6年前、北九州市で建設会社の会長が拳銃で撃たれて殺害され、特定危険指定暴力団、工藤会の幹部が殺人などの疑いで逮捕された事件で、警察は22日、容疑を裏付けるため、工藤会の実質的な本部と見られる暴力団事務所を捜索しました。警察は今後、工藤会の組織的な関与についても捜査する方針です。
平成23年11月、北九州市小倉北区で建設会社の会長だった内納敏博さん(当時72)がオートバイに乗った2人組に拳銃で撃たれて殺害され、警察は今月19日、工藤会幹部の瓜田太容疑者(53)ら12人を殺人などの疑いで逮捕しました。
警察は22日、容疑を裏付けるため、工藤会の実質的な本部と見られる北九州市の暴力団事務所を捜索しました。
これまでの警察の調べによりますと、殺害された内納さんは大手建設会社の下請け工事を取りしきる立場にあり、事件の前に、暴力団に利益供与をしないよう業界関係者に呼びかけていました。
捜査関係者によりますと、瓜田容疑者はこの事件のあと、工藤会の中での地位を上げ、「理事長補佐」という役職に昇格していたということです。
警察は今後、工藤会の組織的な関与についても捜査する方針です。
-- NHK NEWS WEB