高級いちごを栽培する棚の所有権を販売している東京の会社が、いちごの売り上げが実際の100倍あるとうそを言って、岡山県倉敷市の男性などに契約を結ばせていたとして、警察は、役員ら6人を逮捕しました。全国のおよそ840人から合わせて32億円を集めていたということで、警察が実態を詳しく調べています。
逮捕されたのは、東京中央区にある「軽井沢四季彩ファーム」の役員、福嶋徳彦容疑者(73)ら6人です。
この会社は、長野県軽井沢町の関連会社に委託していちごを生産し、全国のデパートなどで「軽井沢貴婦人」という名前の高級いちごとして販売しています。
また、栽培する棚の所有権を1口50万円で販売し、契約した人にはレンタル料として月におよそ3000円を支払っていましたが、警察によりますと、福嶋容疑者らは、3年前のいちごの売り上げが実際の100倍の4億円余りに上るとうそを言って、倉敷市の65歳の男性など2人に契約を結ばせていたとして、特定商取引法違反の疑いが持たれています。
この会社は「植物栽培ベッドレンタルビジネス」と称して、高齢者を中心に全国のおよそ840人から合わせて32億円を集めていたということで、警察が実態を詳しく調べています。警察は、6人が容疑を認めているかどうかを明らかにしていません。
-- NHK NEWS WEB