アメリカのトランプ大統領の長年の腹心ともいわれ、いわゆるロシア疑惑解明のカギを握るとされる元顧問弁護士に対し、議会上院は、証言を求める召喚状を出しました。召喚状には強制力があり、その証言に強い関心が集まっています。
トランプ大統領の元顧問弁護士、マイケル・コーエン氏は、いわゆるロシア疑惑をめぐり、大統領選挙中にトランプ氏の会社が手がけていたモスクワでの高層ビル事業について議会に虚偽の証言をした罪で、先月、禁錮2か月の実刑判決を受けています。
こうした中、ロシア疑惑について調査している議会上院の情報特別委員会が24日、コーエン氏に議会での証言を求める召喚状を出したことが、弁護士への取材でわかりました。
召喚状には強制力があり、証言を拒めば罪に問われる可能性もあることから、一部のメディアは、来月中旬にコーエン氏が証言に応じるとの見方を伝えています。
コーエン氏は当初、来月7日に議会下院で開かれる公聴会にみずから出席する予定でしたが、23日、「トランプ大統領から脅迫を受けている」として、証言を延期することを明らかにしていました。
トランプ大統領の長年の腹心とも言われてきたコーエン氏は、ロシア疑惑解明のカギを握る人物とみられており、疑惑をめぐる捜査が大詰めを迎えているとの見方が出る中、議会で何を語るのか、その証言に強い関心が集まっています。
-- NHK NEWS WEB