技能実習生に対し、事前に提出した計画とは異なる作業をさせていたなどとして、法務省と厚生労働省は三菱自動車工業やパナソニックなど4社に、今後5年間、実習生の受け入れを停止する処分を行いました。
処分を受けたのは三菱自動車、パナソニック、富山県入善町の「アイシン新和」、それに茨城県坂東市の建設会社「ダイバリー」の4社です。
法務省によりますと、三菱自動車は去年5月に、愛知県岡崎市の工場で検査を行ったところ、フィリピン人の技能実習生28人に対し、事前に提出した実習計画とは異なる作業をさせていたことがわかったということです。事前の計画では、28人は溶接技術を習得することになっていたということです。
またパナソニックは、富山県砺波市の工場で従業員に違法な時間外労働をさせていたとして、去年3月に、罰金の略式命令を受けていて、これが実習計画の認定を取り消す要件にあてはまるということです。
法務省と厚生労働省は4社の実習計画の認定を取り消すなど、今後5年間、実習生の受け入れを停止する処分を行いました。
実習計画の認定取り消しは、4月から始まる外国人材の受け入れ拡大の新たな制度でも、受け入れを認めない要件に含める方向で調整が進められています。
-- NHK NEWS WEB