新潟県糸魚川市の大規模火災で、建物のほとんどが焼けた老舗の酒造会社では、営業再開に向けて活動を進めていますが、22日、酒造り用のコメ、「酒米」の生産農家が集まる会合で、再建に向けた決意を述べていました。
創業360年以上の新潟県糸魚川市の老舗の酒造会社「加賀の井」は、今回の火災で、江戸時代に造られた蔵を除いてほとんどが焼けてしまいました。
こうした中、22日新潟県見附市で開かれた酒造り用のコメ、「酒米」の生産農家が集まる会合に、取締役の小林大祐さん(34)が出席し、「皆さんからの酒米で酒ができたとお話しできるように頑張りたい」と再建に向けた決意を述べました。
生産農家からは、「頑張れ」などと励ましの言葉が贈られていました。
会合では、本来は「加賀の井」の酒で乾杯をする予定でしたが、代わりの酒が使われていました。
出席した生産農家は「少しでも早く酒造りに戻ってほしいというのが、私たちの一番の願いです」と話していました。
また、「加賀の井」の小林さんは、「生産者がいるから酒蔵を続けることができる。皆さんからの励ましの言葉を糧にして、進んでいきたいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB