ブラジル南東部で採掘された鉱石などをせき止めるダムが決壊して集落に土砂が流れ込み、これまでに7人が死亡したほか、200人余りの行方がわからなくなっているおそれがあり、救助活動が行われています。
ブラジル南東部のミナスジェライス州のブルマジーニョで25日、ダムが決壊し、せき止められていた鉄鉱石や土砂が一気に流れ出しました。
地元の消防によりますと、土砂などが流れ込んだ集落では、これまでに7人の死亡が確認されたほか、200人余りの行方がわからなくなっているおそれがあるということで、救助活動が行われています。
また、現場では土砂の流出が続いているということで、消防は周辺の住民に近づかないよう呼びかけています。
ダムを建設したブラジルの資源開発大手のバーレによりますと、現場では当時、およそ400人の従業員が働いていたとみられ、このうち、およそ150人とは連絡が取れておらず、確認を急いでいるということです。
バーレは2015年にも同じ州の別のダムで大規模な決壊事故を起こし、19人が死亡しています。
今回の事故を受けて、バーレは「すべての対策を行う前に、再び事故が起きてしまい悔やんでいる」というコメントを発表していて、今後、原因の究明や責任の追及を求める声が高まりそうです。
-- NHK NEWS WEB