宅配業界でドライバー不足が深刻化する中、国土交通省は、お中元やお歳暮の時期にかぎって宅配会社に認めてきた自家用車を使って荷物を運ぶ特例を、春の引っ越しシーズンにも認めることになりました。
宅配会社などが有料で荷物を運ぶ際、通常は緑色のナンバープレートを付けた事業用の車両を利用することが義務づけられていますが、お中元やお歳暮シーズンは、国の許可を得れば自家用車を使って荷物を運ぶことが特例で認められています。
しかし、ネット通販の普及もあって、年間を通じてドライバーが不足していることから、国土交通省はことしから、この特例を春の引っ越しシーズンにも認めることになりました。
期間は3月10日から31日の間と、4月20日から30日の間、それに5月6日から15日の間で、会社の営業所から配送先の住宅までの近い距離の運送にかぎって、自家用車での運送が認められます。
自家用車による荷物の配送は、現在でも年間延べ2万5000台の利用があるということで、国土交通省は今回の特例の見直しで、宅配業界のドライバー不足の緩和につなげたいとしています。
-- NHK NEWS WEB