東京の大手製薬会社や毎日新聞社の合わせて7社に、「青酸カリを入れた」と書かれた脅迫文と不審な粉末が入った封筒が相次いで送りつけられていたことがわかりました。粉末は簡易鑑定の結果、青酸カリとみられ、警視庁は同一犯による恐喝未遂事件として捜査しています。
警視庁によりますと、25日、東京・千代田区や中央区、それに港区にある複数の大手製薬会社や毎日新聞社の合わせて7社から「不審な粉末と脅迫文が届いた」と届け出がありました。
脅迫文は封筒に入っていて、「青酸カリを入れた偽物の薬を作って流通させる。2月22日までに3500万ウォンにあたるビットコインを送らなければ悲劇が起こる」という内容が書かれていたということです。
封筒の中からは不審な粉末が見つかり、警視庁が簡易鑑定を行ったところ、粉末は青酸カリとみられるということです。
差出人はオウム真理教の死刑囚のほか、政治家や暴力団関係者の名前で、住所は東京・葛飾区の東京拘置所になっていたということです。
警視庁は同一犯による恐喝未遂事件として捜査するとともに、ほかにも不審な封筒が届いた場合は、手を触れずに届け出るよう呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB