安倍総理大臣とフランスのマクロン大統領が25日夜、電話で会談し、フランスのルノーが新しい経営陣を決めたことを機に、日産とルノーの協力が円滑に進むよう期待する考えで一致しました。
フランスのルノーは、日産のカルロス・ゴーン前会長が経営トップを辞任したのに伴い、24日、後任の会長にフランスの大手タイヤメーカー、ミシュランのスナールCEO=最高経営責任者が就くなど新しい経営陣を決めました。
安倍総理大臣は、フランス側の要請を受け、25日午後7時すぎから、マクロン大統領と電話で会談しました。
この中で、安倍総理大臣は「日産・ルノーのアライアンスは日仏産業協力の象徴であり、安定的に維持・強化されることを期待している。具体的な進め方は当事者の間で、よく話し合ってもらいたい」と述べました。
そのうえで、両首脳は、ルノーの経営陣刷新を機に、日産とルノーの協力が円滑に進むよう期待する考えで一致しました。
また、安倍総理大臣は、ことし6月のG20大阪サミットの成功に向け自由貿易の推進やイノベーションを通じて、世界経済をけん引し、経済成長を目指すとともに、格差への対処に取り組む考えを伝え、今後、緊密に連携していくことでも一致しました。
-- NHK NEWS WEB