東京や大阪の製薬会社などに青酸カリとみられる粉末と金銭を要求する脅迫文が郵送で送りつけられた事件で、封筒の消印はいずれも都内の郵便局で押されたものだったことが警察への取材でわかりました。警察は同一犯による犯行とみて捜査しています。
25日、東京や大阪の製薬会社、それに札幌市にある食品会社や毎日新聞社の合わせて9社に、白い粉末と脅迫文が相次いで郵送で送りつけられ、警察による鑑定の結果、粉末は青酸カリか、青酸カリとみられることがわかっています。
これまでの調べによりますと、粉末と脅迫文は封筒に入れられ、このうち、脅迫文はA4サイズの紙1枚にワープロで「青酸カリが入った偽の製品を流通させる。3500万ウォンをビットコインで払わないと悲劇が起きる」などの内容が書かれていました。
また、封筒の消印は、いずれも今月24日に都内の郵便局で押されたものだったということです。
差出人には死刑が執行されたオウム真理教の元幹部や、暴力団関係者などの名前が記されていたということで、警察は同一犯による犯行とみて恐喝未遂の疑いで捜査しています。
一方、今回、脅迫文などが届いた製薬会社には、去年1月にも同様の脅迫文が送りつけられていたということで、警察は関連についても調べを進めています。
-- NHK NEWS WEB