ブラジル南東部で25日、鉱山から採掘した鉄鉱石などをせき止めるダムが決壊して下流の集落に土砂が流れ込み、これまでに34人の死亡が確認されました。地元の消防によりますと、300人以上の行方が分からず、救助作業が行われています。
ブラジル南東部のミナスジェライス州のブルマジーニョで25日、ダムが決壊し、せき止められていた鉄鉱石や土砂が一気に流れ出しました。
土砂は下流の集落に流れ込み、地元の消防によりますと、これまでに34人の死亡が確認されたほか、住民やダムで働いていた作業員など300人以上の行方が分からなくなっています。
現場では消防などが200人態勢で救助活動を行っていますが、今も土砂の流出が続いているということで、ダム周辺の住宅のほとんどは完全に土砂に埋まり、救助は難航しています。
ダムを建設したブラジルの資源開発大手のバーレは、2015年にも同じ州の別のダムで大規模な決壊事故を起こし、19人が死亡しています。ブラジル政府は決壊の原因はダムを建設したバーレにあるとして、およそ1800億円分の資産を差し押さえ、住民の救済活動や支援に充てるとしています。
-- NHK NEWS WEB