沖縄の酒、泡盛について、政府は、原料となるコメの多くをタイからの輸入に頼っていることから、地元農家を交付金などで支援し、地元産のコメでまかなうことを目指す事業を始めることになりました。
沖縄の酒、泡盛は、原料となるコメの多くに粒が細長い「長粒米」を使っていますが、国内での生産量が少ないことから、タイからの輸入に頼っています。
こうした中、政府は、泡盛の原料を地元産のコメでまかなうことでブランド価値を高め、農家の所得向上につなげたいとして、長粒米の生産に新たに取り組む沖縄県の農家を支援する事業をことしから始めることになりました。
具体的には、政府と沖縄県が、農家に対し、酒造会社が求める品種や収穫量などの情報提供を行うほか、農林水産省の交付金を活用し、長粒米の生産に取り組みやすくするなどとしています。政府は、来年を目標に、原料から製造までのすべてを地元でまかなった泡盛の出荷を始めたいとしています。
-- NHK NEWS WEB