ことしの春闘の事実上のスタートとなる「労使フォーラム」が始まり、経団連の中西会長が「年収ベースでの賃金引き上げなどについて、ぜひ積極的な対応をお願いしたい」と述べ、経済界として6年連続となる賃上げを呼びかけました。
28日から始まった労使フォーラムでは、まず経団連の中西会長があいさつし、「2014年以降、多くの企業が月額の基本給を引き上げるベースアップを実施し、ボーナスなどの高い水準の支給を進めてきた」と述べ、これまでの賃上げの実績を強調しました。
そのうえで中西会長は「引き続き、多様な方法による年収ベースでの賃金引き上げなどに積極的な対応をお願いしたい」と述べ、各企業の経営側に対し賃上げを前向きに検討するよう呼びかけました。
経団連が賃上げを呼びかけるのは6年連続となります。
午後は連合の神津会長が講演し、ベアに相当する分として2%程度を基準に賃上げを要求することなど、春闘に向けた基本的な方針を説明することにしています。
ことしの春闘は、10月に消費税率の引き上げを控えている中で、賃金の底上げがどこまで進むかが最大の焦点となります。春闘は、組合側の要求に対して大手企業が回答を示す3月を山場に交渉が進められます。
-- NHK NEWS WEB