東京や大阪の製薬会社などに青酸カリとみられる粉末と脅迫文が相次いで送りつけられた事件で、新たに複数の製薬会社にも同様の封筒が届き、不審な封筒が届いたのは、18社に上ることがわかりました。警察は同一犯による犯行とみて青酸カリの入手経路などを捜査しています。
今月25日、東京の製薬会社や食品会社、朝日新聞社と毎日新聞社の合わせて10社と、大阪の製薬会社3社、札幌市の食品会社の、合わせて14社に、白い粉末と脅迫文が入った封筒が相次いで郵送で送りつけられました。
警察によりますと、一部の粉末は青酸カリと確認されたほか、ほかのものも簡易鑑定の結果、青酸カリとみられるということです。
その後の調べで、新たに、都内の製薬会社4社にも同様の封筒が届き、これで不審な封筒が届いたのは、東京、大阪、札幌で18社に上ることがわかりました。
警視庁は、新たに届いた粉末も青酸カリの疑いがあるとみて、29日にも鑑定を実施する方針です。
これまでに届いた脅迫文には「青酸カリが入った偽の薬を流通させる。3500万ウォンをビットコインで払わないと悲劇が起きる」という内容が書かれていたということです。
一方で、支払先として、QRコードがつけられていましたが、読み取れないものだったということです。
警察は、脅迫文の内容などから同一犯による犯行とみて、恐喝未遂の疑いで捜査するとともに、青酸カリの入手経路を調べています。
-- NHK NEWS WEB