外国人観光客などのお土産として新たな需要を掘り起こそうと東日本大震災の被災地、宮城県気仙沼市と南三陸町の老舗のかまぼこ業者が共同で、90日間常温で保存できるかまぼこを開発しました。
常温保存できる新しいかまぼこを開発したのは、宮城県気仙沼市と南三陸町のいずれも老舗のかまぼこ製造会社が共同で設立したベンチャー企業「三陸フィッシュペースト」です。
会社によりますと、開発された商品は、加熱する時間や添加する酵素の割合などを工夫することで、風味や弾力を保ったまま常温で90日間保存できるということです。
従来のかまぼこは冷蔵での保存が必要で、長時間の持ち運びが難しいものが多かったため、新しいかまぼこは外国人観光客などのお土産としても期待が集まっています。味はチーズ味と牛タン味の2種類で、JR仙台駅の土産物店などで販売されています。
「三陸フィッシュペースト」の及川善弥社長は「地元で作ったかまぼこのおいしさを世界の人に広めていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB