東京の五反田駅周辺をアメリカの「シリコンバレー」のような企業集積地に育てようと、品川区は、AI=人工知能を活用して地元商店街を活性化するなど、課題解決型のサービスの開発を目指す企業に2年間で最大2000万円を助成する新たな支援を始める方針を固めました。
品川区の五反田駅周辺では、AIなどを活用して製品やサービスを開発する創業間もない企業が集まり、「五反田バレー」という団体を設立するなど、アメリカの「シリコンバレー」のような集積地を目指す動きが出ています。
こうした動きを加速するため、品川区は新たな支援策をまとめました。
具体的には、AIなどを活用して区内の商店街の活性化や災害対策といった課題解決型の製品やサービスの開発を目指す企業に対し、2年間で最大2000万円を助成して実証実験の場も提供するほか、創業5年未満の企業には、3年間、金融機関から無利子で資金調達できる制度を創設する方針です。
さらに、エンジニアの獲得に向けた費用の一部も助成するとしています。
品川区は、支援強化費として新年度予算案におよそ7600万円を盛り込む方針で、「多くの企業に新しい事業に挑戦してもらい、シリコンバレーにも匹敵するような五反田バレーに育てたい」としています。
-- NHK NEWS WEB