コンサートチケットを転売目的で購入したとして兵庫県警に逮捕された業者が、チケットの販売サイトにアクセスするID200余りを不正に作成したとして再逮捕されました。警察は「ボット」と呼ばれる自動プログラムを悪用し、用意した大量のIDでチケットを買い占めていたとみて捜査しています。
再逮捕されたのは千葉県の転売業者、大橋直斗容疑者(30)です。警察によりますと大橋容疑者はチケット販売サイト大手の「イープラス」から転売する目的を隠してコンサートチケットを購入したとして、詐欺の疑いで兵庫県警に逮捕されていました。
これまでの捜査で容疑者のパソコンからは「ボット」と呼ばれる自動プログラムと、およそ800人分の架空名義の「イープラス」などのIDが見つかっていて、警察はこのうち200余りのIDを不正に作成した疑いなどで30日、再逮捕しました。
「ボット」を使えば、複数のIDで同時にアクセスし、チケットの注文が瞬時に自動的にできるということです。
警察は大橋容疑者が「ボット」の機能を悪用して用意した大量のIDで人気歌手のライブのチケットなどを買い占めていたとみて捜査しています。
警察によりますと調べに対し「チケット転売で、去年だけで2700万円の収入を得ていた」と供述し、容疑を認めているということです。
-- NHK NEWS WEB