東京や大阪の製薬会社など18社に青酸カリとみられる粉末と脅迫文が送りつけられた事件で、警視庁の鑑定の結果、都内の会社に届いた粉末はいずれも青酸カリと断定されました。さらに封筒に押された消印はすべて都内の神田郵便局だったことが分かり、警視庁は同一犯による恐喝事件とみて、投かんする姿が映っていないか、防犯カメラを解析し捜査しています。
今月25日、東京の製薬会社や食品会社、それに朝日新聞社と毎日新聞社の合わせて14社と、大阪の製薬会社3社、札幌市の食品会社の合わせて18社に、白い粉末と脅迫文が入った封筒が相次いで送りつけられました。
このうち、都内の14社に届いた粉末について、警視庁が鑑定を進めた結果、30日、粉末はシアン化カリウム、いわゆる青酸カリと断定されたことがわかりました。
これまでに届いた脅迫文には「青酸カリが入った偽の薬を流通させる。3500万ウォンをビットコインで払わないと悲劇が起こる」などと書かれていたということですが、その後の調べで、脅迫文が入った封筒にはすべて東京千代田区の神田郵便局の消印が押されていたことが捜査関係者への取材で分かりました。
警視庁は同一犯による恐喝事件とみて、神田郵便局管内の郵便ポストの周辺で投かんする姿が映っていないか、防犯カメラを解析し捜査しています。
-- NHK NEWS WEB