30日のニューヨーク株式市場は、FRBがこれまで続けてきた利上げをいったん休止するという受け止めが広がり、ダウ平均株価は急上昇して400ドルを超える大幅な値上がりとなりました。
この日の取り引きは、航空機大手のボーイングの決算が好調だったことなどから、ダウ平均株価は前日に比べて200ドルを超える値上がりで始まり、FRBの政策決定が伝わると値上がり幅は一気に拡大しました。
FRBが発表した声明の内容をみて、これまで続けてきた利上げをいったん休止して景気に配慮する姿勢が示されたという受け止めが市場に広がり、買い注文につながったためです。
この結果、ダウ平均株価の終値は、前の日に比べて434ドル90セント高い2万5014ドル86セントでした。
ダウ平均株価の終値が2万5000ドルを回復するのは去年12月4日以来です。
市場関係者は、「パウエル議長の会見も含め、FRBが緩和的な姿勢にかじを切ったとして、市場は歓迎した。米中の貿易摩擦を話し合う閣僚級の協議が始まったことも好感されている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB