国内最大級の衣料品通販サイトを運営する「ZOZO」は、ことし3月期の決算で、最終的な利益が当初の見込みより30%以上減る見通しとなり、上場以来、初めての減益となる見込みです。
ZOZOは31日、ことし3月期の決算について、最終利益が当初予想していた280億円から36%減って178億円になると、業績予想を下方修正しました。
これにより、最終利益は前の年度の実績を下回る見通しで、平成19年の株式上場以来、初めての減益決算となる見込みです。
ZOZOでは、体のサイズを測れるボディースーツを顧客に無料で配り、売り上げを増やす戦略でしたが、想定したような効果が得られなかったとしています。
前澤友作社長は、証券アナリスト向けの説明会で、「情けないと同時に申し訳なく思っています。繰り出す施策が大きな成果を生むことができませんでした」と述べました。
また有料会員向けに始めた割り引きサービスを敬遠する形で、一部のアパレル大手など42のショップが商品の販売を見合わせていると明らかにしました。
前澤社長は、全体のショップ数は1200余りに上るため、「影響は軽微だ」と述べましたが、今回のサービスがアパレルなどのブランド価値に影響を与えないよう、価格表示の面で改善策を講じる考えを示しました。
-- NHK NEWS WEB