好調が続いていたデパートでの、いわゆる「インバウンド消費」が減少に転じました。先月、1月の外国人旅行者向けの売り上げが大手5社すべてで前の年の同じ月を下回りました。
大手デパートが1日発表した、先月の外国人旅行者向けの免税売り上げの速報値は、5社すべてで前の年の同じ月に比べて減少しました。
減少幅は、
▽高島屋が15.1%、
▽そごう・西武がおよそ10%、
▽阪急阪神百貨店が7.1%、
▽三越伊勢丹が6.6%、
▽大丸松坂屋が1.2%でした。
いずれも、インバウンド消費の大半を占める中国人旅行者向けの高級な宝飾品や衣料品などの売り上げが振るわなかったということです。
各社では、日本で購入した商品を中国に持ち帰ってネット上で転売する際の規制が強化されたことに加え、一般旅行者の購入意欲の低下も見られるとして、中国経済の減速が影響していると話しています。
中国人旅行者による消費は、大手デパートの売り上げを底上げしてきただけに、今後も減少傾向が続くのかどうか注目されます。
-- NHK NEWS WEB