中国経済の減速やそれに伴うスマートフォン市場の伸び悩みで、関連する部品を手がける国内企業の業績に影響が広がっています。
本格化している国内企業の去年12月までの第3四半期決算では、スマートフォン関連の部品を手がけるメーカーの間で、年間の業績見通しを下方修正する動きが相次いでいます。
1日はソニーや京セラが年間の売り上げ見通しを下方修正し、ソニーは従来の予想より2000億円少ない8兆5000億円、京セラが500億円少ない1兆6000億円としました。
イギリスの調査会社IHSマークイットによりますと、世界のスマホの去年1年間の出荷台数は14億3710万台と、前の年に比べて650万台減りました。
2010年に調査を始めて以来、初めての減少で、高機能化が進んで消費者の買い替え時期が遅くなっていることや、世界最大の市場である中国経済の減速で、販売台数が減ったことが影響したということです。
調査会社は「今後の需要が見通せないため、スマホメーカーは部品メーカーへの発注を抑える傾向にある」としていて、中国市場の動向などによっては、国内企業への影響がさらに広がる可能性もありそうです。
-- NHK NEWS WEB