大手電機メーカーの日立製作所は1日の決算発表で、自動車部品などの需要が低迷していることから、中国の売り上げが前の年を下回り、中国経済の減速が浮き彫りとなる形となりました。
日立製作所は1日、去年4月から12月までのグループ全体の決算を発表し、売り上げが6兆7829億円と前の年の同じ時期と比べて1.6%増加し、最終利益は826億円と68%減少しました。
このうち、売り上げを地域別で見ますと、国内や北米などの地域が1%から7%伸びた一方、中国だけが1%下回りました。
これは、中国経済の減速を背景に、自動車部品や建設機械の需要が低迷しているためだということです。
日立製作所の西山光秋最高財務責任者は、中国での事業について、「先行きを見通すのは難しいが、売り上げは足元のような状況が続くのではないか」と述べました。
また日立製作所は、ことし3月までの今年度の業績予想のうち、最終利益を1800億円に修正しました。これは、イギリスの原子力発電所の建設計画への参加凍結に伴って3000億円の損失を計上するものの、その後、子会社の株式の売却益などを計上することによるもので、先月の発表よりも800億円引き上げられています。
-- NHK NEWS WEB