中国では、旧正月の春節に合わせた大型連休が4日から始まるのを前に、日本など海外で休みを過ごす人たちの出国ラッシュが本格化しています。中国人の訪日ビザの発給要件が緩和されたことから、大勢の旅行客が日本を訪れるとみられています。
新年を旧暦で祝う中国では、今月5日の春節に合わせて4日から7日間の大型連休が始まります。
これを前に、中国の主要な空港は連休を日本など海外で過ごす旅行客で混雑していて、このうち南部、広州の空港でも搭乗手続きのカウンターに行列ができていました。
中国人の訪日ビザは、先月から大学生などを対象に発給要件が緩和されていて、中国最大手の旅行予約サイトによりますと、日本はタイに次いで2番目に人気の目的地となっています。
日本の観光庁などによりますと、去年1年間に日本を訪れた中国人1人当たりの消費額は22万3640円と、調査方法が変わったため単純な比較はできないものの、前の年より2.9%減りました。
ただ、日本への旅行は依然好調で、去年1年間の中国からの旅行者数は838万人余りと過去最高を記録したことから、今回の連休でも大勢の旅行客が訪れるとみられ、大きな経済効果が期待されます。
家族3人で初めて日本に行くという40代の男性は「鉄瓶やウィスキーのグラスを買うつもりです。日本の風土と人情を感じたいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB