去年を代表する映画を表彰するキネマ旬報ベスト・テンの、1位の作品と個人賞が4日発表され、日本映画では是枝裕和監督の「万引き家族」が1位に選ばれました。
この賞は、今からちょうど100年前の大正8年に創刊された映画専門誌、「キネマ旬報」が主催し、映画評論家などが1年を代表する映画を投票によって選ぶもので、日本で最も歴史がある映画賞です。
4日はベスト・テンのうち、日本映画や外国映画など各部門ごとの1位の作品と、監督や俳優に贈られる個人賞が発表され、このうち、日本映画の1位には、是枝裕和監督の「万引き家族」が選ばれました。
この作品は、年金をあてに暮らしながら、足りない生活費を万引きで稼ぐ家族の物語で、去年、フランスのカンヌ映画祭で日本の作品として21年ぶりに最優秀賞のパルムドールを受賞しました。
また、日本時間の今月25日に発表されるアメリカのアカデミー賞でも、日本の作品として10年ぶりに外国語映画賞にノミネートされ、受賞が期待されています。
一方、外国映画ではマーティン・マクドナー監督の「スリー・ビルボード」が1位に選ばれ、外国映画監督賞もマクドナー監督が受賞しています。
また、日本映画の監督賞には、「菊とギロチン」、「友罪」の瀬々敬久監督が選ばれ、主演女優賞主演男優賞は、それぞれ、「万引き家族」の安藤サクラさん、「きみの鳥はうたえる」などの柄本佑さんが夫婦で同時に受賞しました。
表彰式は今月10日に行われます。
-- NHK NEWS WEB