今月28日から始まる中国の旧正月・春節に合わせて日本を訪れる中国人旅行者の需要を取り込もうと、コンビニ大手の「ローソン」がスマートフォンを使って簡単に支払いができる中国の決済サービスをすべての店舗に拡大することにしました。
この決済サービスは、中国のネット通販大手「アリババ」グループが運営する「アリペイ」で、スマートフォンの画面に表示するバーコードを端末で読み取るだけで支払いができます。
ローソンは、この決済サービスを都市部の一部店舗で導入していますが、旧正月の休暇に合わせて中国人旅行者が日本各地を訪れることが見込まれることから、24日からおよそ1万3000ある全国すべての店舗で利用できるようにしました。
「アリペイ」は、中国で4億人以上が利用する電子決済サービスで、日本ではほかの大手コンビニも一部の店舗で導入しているほか、今月からは福岡市と商店街がサービスの導入に向け実証実験を始めるなど、中国人旅行者が買い物しやすい環境を整えるため、アリペイに対応する動きが広がっています。
記者会見したアリペイを運営する会社のドウグラス・フィーギン副社長は、「中国人の観光は団体から個人旅行に代わり、目的地も多様化している。今後さらに決済サービスの提携先を増やして利便性を向上させたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB