全日空グループの「全日空商事」の40代の男性部長が、領収書を偽造するなどして交際費名目でおよそ3000万円を会社から着服したとして、懲戒解雇されました。
懲戒解雇されたのは、全日空商事の航空・電子カンパニーの40代の男性部長です。
会社の発表によりますと、この部長は去年12月までの7年近くにわたって、交際費名目で2900万円を会社に不正に請求し、着服していたということです。
偽の領収書を作り、実際にはなかった取引先との会食の費用を請求したり、領収書の金額の数字を書き足したりしていましたが、部長自身が決裁を行っていたため、長年不正に気付きませんでした。
限度額に近い請求が繰り返されていたことから、会社が監査して不正が明らかになり、被害について警察に相談しているということです。
会社は4日付けでこの部長を懲戒解雇したほか、社長と担当の取締役2人を報酬を1か月間、10%減額する処分としました。
全日空商事は、「関係者の皆様に多大なるご心配、ご迷惑をお掛けし、心よりおわび申し上げます。再発防止ならびに管理体制の強化に努めてまいります」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB