大手食品メーカーの「マルハニチロ」は、さばを使った缶詰の価格を来月から20円から60円値上げすると発表しました。健康志向の高まりでさばの需要が増え、仕入れ価格が上昇しているためだとしています。
マルハニチロが値上げするのは、さばの水煮やみそ煮などさばを使った缶詰32品目で、値上げの幅は20円から60円、平均でおよそ7%です。
このうち、代表的な「月花さば水煮」は、275円の希望小売価格を20円引き上げ295円とします。
値上げの理由について会社では、健康志向の高まりで国内での人気が広がっていることに加え、東南アジアやアフリカ向けのさばの輸出が増えていること、さらに去年9月から12月にかけてさばの漁獲量が少なかったことから、さばの仕入れ価格が上昇しているためだとしています。
マルハニチロは、去年9月にもさばの缶詰をおよそ10%値上げしていて、会社では「さばの缶詰の需要が高まるなか、仕入れ価格の上昇分を吸収できなくなった。たび重なる価格改定となり申し訳ない」としています。
-- NHK NEWS WEB