去年12月、クレジットカードの不正利用が相次いだスマホの決済サービス「PayPay」は、支払額の最大20%を利用者に還元するキャンペーンを再び行うと発表しました。会社では「同じ過ちを繰り返さないよう万全を期したい」としています。
ヤフーとソフトバンクが共同で出資する「PayPay」は、QRコードを使ったスマホ決済の利用者を増やすため、今月12日から1回当たりの還元額に1000円の上限を設けたうえで、支払額の最大20%を還元するキャンペーンを行うということです。
この会社のキャンペーンをめぐっては、去年12月、身に覚えのないクレジットカード決済が行われたという連絡が100件以上相次ぎました。
このため、PayPayでは、これまでに本人確認をするためのパスワードの入力を増やすなど再発防止策を取ってきました。
さらに今回、クレジットカードを使う決済では、カード会社の本人認証がない場合は、カードを使った決済ができる金額の上限を5000円とするなどの制限を設けることにしました。
中山一郎社長は、記者会見で「前回のキャンペーンで多くの学びがあったので同じ過ちを繰り返さないように万全を期していきたい」と述べました。
スマホの決済サービスでは、「LINEPay」や「楽天ペイ」などもポイント還元のキャンペーンを行っていて、利用者獲得のための競争が過熱しています。
-- NHK NEWS WEB