中国の旧正月「春節」に合わせた大型連休初日にあたる4日、東京 銀座には中国から大勢の旅行客が訪れています。デパート関係者は、これまでどおり旺盛な需要に期待する一方、中国経済の減速で消費の勢いが鈍るのではないかと警戒感を強めています。
春節に合わせて、東京 銀座ではデパート各社が、ことしも活発な商戦を繰り広げていて、このうち「松屋銀座」は、中国で人気が高い日本のブランド化粧品を集めた売り場を新たに設けました。
また、キャッシュレスのニーズに応えるため、中国人旅行客向けのQRコード決済の対応も強化しています。
ただ、デパート関係者は、ことしは中国経済の減速で消費の勢いが鈍るのではないかと警戒感を強めています。
デパート各社が発表した外国人旅行者向けの先月の売り上げは、大手5社すべてで去年の同じ月を下回りました。
松屋銀座では、外国人旅行者向けの売り上げのおよそ7割を中国人が占めていますが、去年の秋から高級腕時計など高額の商品の売り上げが伸び悩んでいるということで、ことしの春節商戦は、いわゆる「インバウンド消費」の今後を占う試金石になるとしています。
松屋の顧客戦略部の服部延弘部長は「中国経済の減速はデパートにとって脅威だ。人気商品の品ぞろえを増やすなど、消費への影響を防ぐ手だてを講じたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB