東京や大阪の製薬会社などに青酸カリの粉末と脅迫文が送りつけられた事件で、鑑定の結果、製薬会社に届いた粉末から医薬品に含まれる薬の成分が検出されていたことが捜査関係者への取材で分かりました。警視庁などは、製薬会社の薬品を青酸カリに混ぜて送りつけた可能性もあるとみて捜査しています。
先月25日、東京の製薬会社や食品会社、それに朝日新聞社と毎日新聞社の合わせて14社と、大阪の製薬会社3社、札幌市の食品会社の合わせて18社に、青酸カリの粉末と脅迫文が相次いで送りつけられました。
脅迫文には「青酸カリが入った偽の薬を流通させる。3500万ウォンをビットコインで払わないと悲劇が起こる」などと書かれていたということですが、その後の捜査で、複数の製薬会社に届いた粉末について警察が鑑定を進めた結果、青酸カリとともに医薬品に含まれる薬の成分が検出されていたことが捜査関係者への取材で分かりました。
脅迫文が入った封筒の消印はすべて都内の神田郵便局になっていて、警視庁などは、犯人が不安をあおろうと脅迫文が届いた製薬会社の薬品を青酸カリと混ぜて送りつけた可能性もあるとみて捜査しています。
-- NHK NEWS WEB