4日、愛知県豊田市にある養豚場で食欲がないブタなどが見つかり、国が検査した結果、豚コレラに感染していたことが確認されました。さらに、この養豚場を運営する会社が持つ愛知県田原市の別の養豚場でも、飼育されているブタの豚コレラへの感染が確認されました。
4日、豊田市にある民間の養豚場から愛知県に対し、飼育しているブタに食欲がないなどの症状が見られると連絡があり、5日、県が簡易の検査を行ったところ、豚コレラに感染している疑いがあることが分かりました。
これを受け、国が詳しく検査した結果、この養豚場のブタが豚コレラに感染していたことが確認されました。
さらに、愛知県がこの養豚場を運営する会社が持つ田原市の別の養豚場でも検査を行ったところ、新たに、飼育しているブタの豚コレラへの感染が確認されました。
豚コレラをめぐっては、岐阜県で感染が拡大しているほか、愛知県内でも、去年12月以降、野生のイノシシへの感染が相次いで確認されていましたが、愛知県内の養豚場で感染が確認されたのは、一連の問題で初めてです。
愛知県によりますと、このうち豊田市の農場からは、先月から5日までに、▽岐阜県に480頭、▽長野県に320頭、▽滋賀県に180頭、▽三重県と大阪府にそれぞれ80頭の、合わせて1140頭の子ブタが出荷されていたということです。
愛知県は、感染が確認された豊田市と田原市の2つの養豚場が飼育している、合わせて8000頭余りのブタの殺処分を行うなど、感染の拡大を防ぐための防疫措置を進める方針です。
-- NHK NEWS WEB