外国人旅行客が増え続ける中、空港の飲食店などの人手不足解消につなげようと、使い終わった食器を片づけるロボットの実験が成田空港で始まりました。
この実験は、成田空港会社が大手電機メーカーと協力して始めたものです。使われているのは高さが1メートル40センチほどあり、2つの車輪でラウンジを巡回しているロボットで、顔の部分にあるタッチパネルに触れると止まります。
そして、利用客がロボットの背中の部分の扉を開いて食器をしまうと、そのままカウンターまで自動で運んでくれます。ロボットはセンサーで障害物を感知し、利用客などをよけながら移動できるということで、23日の実験ではさっそく外国人旅行者が使った食器をカウンターまで運んでいました。
成田空港会社IT推進部の松本英久マネージャーは、「外国人旅行者が増える一方、日本の労働人口は減るとみられていて、十分なサービスを提供するためにロボットの活用を検討していきたい」と話していました。実験は今月27日までの5日間行われ、成田空港会社は、今後、実用化に向け検討を進めることにしています。
-- NHK NEWS WEB