画期的な技術や発想で新たなビジネスを展開する日本のスタートアップ企業が世界中からIT企業が集まるインドに進出することを後押ししようというイベントが5日、現地で開かれました。
このイベントはJETRO=日本貿易振興機構が「インドのシリコンバレー」とも呼ばれる南部の都市ベンガルールで開き、日本のスタートアップ企業10社の経営者のほかインドの投資家や起業家などおよそ60人が参加しました。
日本の経営者たちは自社のビジネスをPRし、AI=人工知能を活用したアプリで患者の病気を診断し、対処法をアドバイスするサービスやサイバー攻撃対策として不正アクセスを防ぐ最新のシステムなどを紹介しました。
これに対してインドの投資家や起業家は日本の経営者から日本での顧客数や収益、インドへの進出意欲などを聞き取り、投資や協業の可能性を探っていました。
インドでは経済成長にともなうインターネットやスマートフォンの急速な普及を背景にスタートアップ企業の活躍の場が広がっていることを受けて、日本政府は去年、日本企業の進出を支援する組織を現地に立ち上げています。
参加した経営者の1人は「インドは人口が多くスマートフォンを使う若者も多くいて魅力を強く感じるのでぜひ、進出したい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB