県営名古屋空港などを拠点にするフジドリームエアラインズのパイロットが、今月、アルコール検査を受けずに乗務していたことが分かり、国土交通省が再発防止策を講じるよう指示しました。
フジドリームエアラインズによりますと、今月1日、県営名古屋発・福岡行きの旅客機の54歳の男性副操縦士が、社内規定で義務づけられているアルコール検査を受けないまま乗務しました。
福岡空港に到着したあとに、パイロットを管理する部署が検査を行っていないことに気付きました。副操縦士に飲酒の習慣はなく、到着からおよそ3時間後に行った検査でもアルコールは検出されませんでした。
検査の際は、パイロットから地上職の社員に対し立ち会いを求めることになっていますが、副操縦士は「失念していた」と話しているということです。
国土交通省は、会社に対して、詳しい経緯の報告を求めるとともに、再発防止策を講じるよう指示しました。
また、去年の秋以降、航空業界で飲酒の問題が相次いだことを受け、先月31日に国内の航空会社にパイロットのアルコール検査を義務化する通達を出していて、今年度中に完全に実施するよう指示していました。
-- NHK NEWS WEB