アメリカ デラウェア州の連邦裁判所の陪審は、血友病の治療薬に関する特許を侵害したとして、武田薬品工業のグループ企業に対して、日本円でおよそ170億円の賠償を命じる評決を下しました。
この訴訟はドイツの大手製薬メーカー、バイエルが起こしていたもので、武田薬品の傘下に入るアメリカのバクスアルタ社が、血友病の治療薬でバイエルの持つ特許を侵害したというものです。
これについてデラウェア州の連邦裁判所の陪審は、5日までにバイエル側の訴えを認め、バクスアルタ社に対して1億5519万ドル(日本円でおよそ170億円)の賠償を求める評決を下しました。
規模の拡大を目指し、製薬業界では買収が相次いでいますが、3年前までアイルランドの製薬大手シャイアーのグループ企業だったバクスアルタ社は、先月、6兆円余りでシャイアーの買収を完了した武田薬品の傘下に入っています。
-- NHK NEWS WEB