大手ビールメーカー「サッポロビール」のビール系飲料、「極ZERO」が税率の低い「第3のビール」に当たるかどうかが争われた裁判で、東京地方裁判所は、会社側の訴えを退け、国に納めた115億円余りの酒税の返還を認めない判決を言い渡しました。
「サッポロビール」は、6年前に税率の低い第3のビールとして発売した「極ZERO」が国税当局から第3のビールに当たらない可能性があると指摘され、115億円余りの酒税を自主的に納めました。
しかし、その後の会社側の調査で第3のビールに当たるとして、国に酒税の返還を求めています。
6日の判決で、東京地方裁判所の古田孝夫裁判長は「製品の製造工程で採取されたデータを検討した結果、第3のビールには該当しないと判断した」としてサッポロビールの訴えを退けました。
ビールメーカーと国が酒税をめぐって争った裁判の判決は初めてです。
-- NHK NEWS WEB