発表が本格化している企業の第3四半期までの決算は中国経済の減速などを背景に最終的な利益が全体として減益になっているほか、年間の業績予想を下方修正する企業も相次いでいます。
企業の去年4月から12月までの第3四半期決算は発表が本格化していて、東証1部では、全体の51%にあたる757社が5日までに発表を終えました。
SMBC日興証券がこれらの企業の業績をまとめたところ、最終的な利益の合計は16兆5550億円で、前の年の同じ時期に比べて6.5%の減益になっています。
去年秋以降の中国経済の減速やそれに伴うスマートフォンの売り上げの低迷で、製造業を中心に業績に影響が出ているほか、年末にかけての株価下落で証券業でも大幅な減益になっています。
今後発表する企業も含めて減益になれば、すべての産業では2年ぶり、金融をのぞいたベースでは7年ぶりだということです。
さらに今回の決算では、来月までの年間の業績予想を下方修正する企業も増えていて、最終的な利益を下方修正した企業はこれまでに94社と、上方修正した55社を大きく上回っています。
国内企業の業績は好調な海外経済に支えられて過去最高の水準を更新してきましたが、米中の貿易摩擦による中国経済の減速などの影響が急速にあらわれていて、先行きにも慎重な見方が増えています。
-- NHK NEWS WEB