ソフトバンクグループの去年12月までの9か月間の決算は投資先のベンチャー企業の評価益などが増加したため、最終的な利益が1兆5000億円を超え、この時期として過去最高となりました。
ソフトバンクグループが発表した去年4月から12月までの9か月間の決算によりますと売り上げは前の年の同じ時期に比べ5.2%多い7兆1684億円、最終的な利益は51.6%多い1兆5383億円でした。
売り上げ、最終的な利益ともにこの時期としては過去最高です。これは、おととし、サウジアラビアの政府系ファンドなどから出資を受けて設立した10兆円規模のファンドの投資先であるベンチャー企業の評価益や売却益が増加したためです。
ファンドは配車サービス大手のアメリカの「ウーバー」やシェアオフィスを世界中で展開する「ウィーワーク」などこれまでおよそ70社に投資を行っていて、こうした会社の成長が利益を引き上げました。
孫正義社長は記者会見で「AIは人類史上最大の革命を起こしており、投資はまだまだ続ける。今すぐファンドの資金が使い終わる状況ではないが、いずれかの時点でまた投資の資金を募ることになる」と述べ、10兆円規模のファンドとは別に第2のファンドを創設することを検討していることを明らかにし、投資会社として成長する姿勢を鮮明にしました。
-- NHK NEWS WEB