愛知県内の養豚場で豚コレラへの感染が確認され、出荷先の岐阜県なども含め5つの府県に感染が広がった問題で、愛知県は、直ちに出荷を制限しなかった判断に問題はなかったとする一方、検査方法などについて見直しを検討する方針です。
6日、愛知県豊田市の養豚場と、同じ会社が運営する田原市の養豚場の2か所で、飼育していたブタが豚コレラに感染していたことが確認され、さらに、豊田市の養豚場からブタが出荷された岐阜県や長野県などの4つの飼育施設でも感染が確認されるなど、感染は5つの府県に広がっています。
愛知県によりますと、今月4日、豊田市の養豚場から、先月下旬から食欲がないなどふだんと様子の違うブタがいるという通報が県にあり、県は4日に立ち入り検査を行ったうえで、直ちに出荷を制限せず、5日朝まで出荷が続いたということです。
こうした対応について、愛知県は、検査の時点で一部のブタに流産などが見られたものの、大量に死ぬなど豚コレラを疑わせる状況はなく、当初の判断に問題はなかったとしています。
一方で、結果として対応の遅れで感染が広がった可能性は否定できないとして、今後、当時の対応を改めて検証し検査方法などついて見直しを検討する方針です。
-- NHK NEWS WEB