7日のニューヨーク株式市場は、EU=ヨーロッパ連合が域内のことしの成長率の見通しを大幅に引き下げたことや、米中の貿易摩擦への懸念から、ダウ平均株価は一時、390ドル下落するなど大きく値下がりしました。
7日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前の日に比べて220ドル77セント安い、2万5169ドル53セントで、値下がり幅は先月22日以来の大きさとなりました。
この日はEUがことしの成長率の見通しを大幅に下方修正したことを受けて、世界的な景気減速への懸念が改めて強まり、売り注文が広がりました。
またアメリカ政府の高官が、中国との通商問題をめぐる協議について、双方の考えに依然、隔たりがあると発言したと伝わると、ダウ平均株価は390ドル近く値下がりする場面もありました。
市場関係者は「ヨーロッパの景気減速は米中の貿易摩擦の影響も受けており、世界経済全体への広がりが強く意識された。年明け以降、株価の値上がりのペースが早いという見方もあったことから、いったん利益を確保しておこうという動きも値下がりにつながった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB