精密機器メーカーの「ニコン」は、中国向けのデジタルカメラの販売や半導体の製造装置の受注が落ち込んでいるとして、今年度の売り上げの見通しを下方修正しました。
ニコンが7日に発表した、去年4月から12月までの9か月間の決算によりますと、売り上げは5262億円と前年の同じ時期と比べて0.2%増え、最終利益は407億円と82.8%増えました。
これは、テレビ用の液晶パネルの製造装置の販売が堅調だったことが主な要因です。
しかし、ことし3月までの1年間の業績予想については、中国市場向けのデジタルカメラの販売が落ち込んでいることや、中国国内の半導体工場向けの製造装置の受注が減っていることから、売り上げの予想をこれまでの7400億円から200億円引き下げ、7200億円に下方修正しました。
また、ニコンは、馬立稔和常務執行役員が、ことし4月1日付けで新たに社長に就任する人事を発表しました。
馬立氏は、記者会見で「社会の変化の流れはますます速くなっている。企業の買収や提携などの形でほかの会社と一緒にビジネスを展開することが大事だ」と述べました。
-- NHK NEWS WEB