今月20日、広島市の高速バスの運転手が山陽自動車道を運転中、体調不良を理由にサービスエリアに入り、バスに設置された仮眠スペースでおよそ6時間半にわたって眠り続けていたことがわかりました。運行会社によりますと、バスのドアには鍵がかけられたため、17人の乗客が翌朝まで車内に閉じ込められたということです。
広島市に本社がある中国ジェイアールバスによりますと、今月20日午後11時ごろ、高速バスの38歳の男性運転手が広島県呉市から大阪市に向けて山陽自動車道を運転中、体調不良を理由に広島県福山市のサービスエリアに入りました。
運転手は、バスを降りてドアに鍵をかけたうえで、車両の外側から入る仮眠用のスペースで眠り続け、およそ6時間半後の翌朝5時半ごろ、乗客から連絡を受けたバス会社が運転手に電話して起こしました。
乗客17人は、ドアの鍵が中から開かない構造だったため、この間、車内に閉じ込められましたが、体調が悪化した人はいなかったということです。
その後、安全のため会社から派遣された代理の運転手がバスを運転し、乗客はJR福山駅まで移動したあと、新幹線で大阪方面に向かいました。
運転手は、前日までの2日間、かぜで休み、当日は体調に問題ないと会社に申告しましたが、このトラブルのあと医師からかぜと診断されたということです。
中国ジェイアールバスは、「お客様にご迷惑をおかけしてしまい、深くおわび申し上げます」としています。
-- NHK NEWS WEB