製薬大手の「ファイザー」は、高血圧症の治療剤の一部に発がんのおそれがある物質が含まれていたとして、アムバロ配合錠「ファイザー」の一部、合わせて76万錠余りを自主回収すると発表しました。
ファイザーが自主回収するのは、国内で販売している高血圧症の治療剤のアムバロ配合錠「ファイザー」の一部、合わせておよそ76万4000錠です。
発表によりますと、この治療剤に発がんのおそれのある物質が含まれていることが、自社の調査で分かったとしています。
回収の対象となるのは、去年12月3日から先月23日にかけて出荷され、使用期限が2021年の4月から7月までの製品だということです。
これまでに健康被害の報告はないということで、会社では、患者自身の判断による服用の中止は高血圧症の悪化のリスクがあるため、主治医などに相談してほしいと呼びかけています。
また、専用のフリーダイヤルで、患者や医療機関からの問い合わせを受け付けています。
番号は0120−281−787です。
ファイザー日本法人の原田明久社長は「多くの方々に多大なるご迷惑とご心配をおかけし、心からおわび申し上げます」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB