先週、成田空港に着陸した旅客機が誘導路で脱輪したトラブルで、滑走路周辺の障害物のない状態にすべき範囲に機体の一部がかかっていたのに、空港会社が必要な手続きをとらないまま一時、滑走路の運用を再開していたことがわかりました。
今月1日、成田空港に着陸した日本航空の旅客機が、誘導路で脱輪したトラブルでは、成田空港会社が離着陸に支障はないとして、およそ1時間後にA滑走路の運用を一時、再開していました。
その後の取材で、当時、脱輪した旅客機の後部が、滑走路周辺の障害物のない状態にすべき範囲にかかっていたのに、空港会社が滑走路の再開に必要な手続きをとっていなかったことがわかりました。
この範囲内に障害物があった場合は、電波で着陸を誘導する装置が使えないことなどを管制機関や航空会社に連絡する必要があったということです。
空港会社は当初、機体の場所を目視だけで確認していて、正確な位置を把握していなかったということで、再び滑走路を閉鎖するまで、4便が使用したということです。
成田空港会社は「結果として適切ではなく、反省している。より安全な運用に努めたい」と話していて、国土交通省も当時の会社の対応を確認することにしています。
-- NHK NEWS WEB