日産自動車のカルロス・ゴーン前会長がルノーの会長兼CEO=最高経営責任者を務めていた当時、フランスのベルサイユ宮殿で開いた自身の結婚披露宴について、ルノーが会社の資金が流用されたとしていることについて、前会長の弁護士は、疑惑は誤解によるもので費用を支払う用意があると釈明しました。
ゴーン前会長は、ルノーの会長兼CEOを務めていた2016年10月、フランスのベルサイユ宮殿で自身の結婚披露宴を開いています。
これについてルノーは7日、披露宴の費用が無償になったのは、会社が宮殿側に支援事業の資金を拠出したためで、本来かかる5万ユーロ(日本円で600万円余り)はゴーン前会長の個人的な利益に当たるとして、不正の疑いがあると公表しました。
これについてゴーン前会長の弁護士は8日、フランスの公共ラジオの取材に対し、「ゴーン前会長は請求書などを確認せず、スタッフが処理をしたとみられる。不正だという疑惑は誤解だ」と述べ、ゴーン前会長がベルサイユ宮殿を無償で使った経緯を把握していなかったという見方を示しました。
そのうえで「疑惑はルノーがゴーン前会長に請求書を送れば解消されるものだ。費用を支払う用意はある」と釈明しました。
この疑惑をめぐっては、ルノーが社内調査を進めたうえで、司法当局に通報する方針を明らかにしています。
-- NHK NEWS WEB