フランスのベルサイユ宮殿で2014年に開かれた日産自動車とルノーの提携15周年を祝う晩さん会について、フランスのメディアは、カルロス・ゴーン前会長が実際には自分の誕生日を祝うために会社の費用で開いた可能性があると報じました。
これはフランスの経済紙「レゼコー」が8日に報じました。
それによりますと、2014年3月9日にベルサイユ宮殿では日産とルノーの提携15周年を祝う晩さん会が開かれましたが、この日は提携が締結された3月27日ではなく、ちょうどゴーン前会長の60歳の誕生日でした。
招かれたおよそ200人には、ゴーン前会長とゆかりのあるレバノンやブラジルの関係者が多く含まれ、60万ユーロ(日本円でおよそ7500万円)かかったとみられる費用は、オランダにある日産とルノーの統括会社から支払われたということです。
こうしたことから「レゼコー」は、晩さん会は実際にはゴーン前会長の誕生日を祝うためのものだった可能性があり、日産とルノーが出費が正当だったかどうか調べる見通しだと伝えています。
ベルサイユ宮殿では、この2年後の2016年にゴーン前会長が自身の結婚披露宴を開いており、ルノーは7日、会社の資金が不正に流用された疑いがあると公表しています。
-- NHK NEWS WEB