成田空港で入国審査の途中だったベトナム人の女が10日朝、手続きを終える前に逃走し、入国管理局や警察が行方を捜しています。
逃走しているのは9日、ベトナムのハノイからベトジェット・エアの便で成田空港に到着した22歳のベトナム人の女です。
東京入国管理局によりますと、このベトナム人は9日、成田空港に到着した際の入国審査で「技能実習生として入国したい」と説明しましたが、受け入れ先での実習はすでに終わっていて、詳しい入国の目的を調べるため、10日、改めて入国審査を行うことになっていました。
そして10日朝、このベトナム人を航空会社が委託した会社の社員が第1ターミナルにある待機施設から第2ターミナルにある入国のための審査場に連れて向かう途中、扉を開けるための操作をしていた際、逃走されたということです。
逃げたベトナム人は水色のダウンジャケットを着て黒っぽいズボンを履いていて、危険なものは持っていなかったということで、入国管理局や警察が行方を捜しています。
成田空港ではおととし9月にも入国が認められなかったフィリピン人の男が逃走していて、東京入国管理局成田空港支局の前田宏之総務課長は「2020年の東京大会を前に水際対策を強化している中でこのような事案が発生したことは誠に遺憾です。関係機関と連携し、再発防止を図りたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB