原発事故による避難指示が一部で解除されたあと、食料品や日用品の買い物をできる場所の整備が大きな課題となってきた福島県浪江町で、ことしの夏にもスーパーマーケットが進出する見通しとなったことが分かりました。
浪江町によりますと、進出を計画しているのは流通大手のイオンリテールで、町の中心部にあり、震災前に衣料品などを販売していた店舗をリフォームする予定だということです。
店舗は、面積がおよそ880平方メートルの平屋建てで、生鮮食料品や日用品を販売し、ことしの夏にもオープンする見通しだということです。
町は来週、イオンリテールとの間で、町の商業環境の整備に取り組む覚書を締結することにしています。
浪江町はおととし3月、原発事故による避難指示が一部で解除されました。
町内にはコンビニエンスストアがあるものの、食料品や日用品の買い物をできる場所が不足し、先月末時点で、町内で生活している人は震災前の人口のおよそ4%の896人にとどまっています。
浪江町は「スーパーの誘致によって、ふるさとに戻ってくる人を少しでも増やしたい。今後も帰還している人の生活環境を整備していきたい」としています。
-- NHK NEWS WEB